古着デニムのサイズ感はウエストでなくヒップで選ぶのが正解

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古着デニムのサイズ感はウエストでなくヒップで選ぶのが正解

古着のデニムパンツでサイズ感に失敗しない選び方は、タグの表記に頼らず実寸を基準に選ぶことです。とはいえ、実際にどこを測ればいいのか分からないまま通販で買ってしまい、届いてから後悔する人は少なくありません。デニムは生地そのものが厚く体に沿いにくいうえ、前の持ち主が何度も洗濯や着用を繰り返してきた結果、タグに書かれた数字と実際の寸法がずれていることもよくあります。古着屋の店頭なら試着して確認できますが、フリマアプリやオンライン古着通販では試着ができない分、サイズ感を見誤ると返品できずに手放すことになるケースもあります。この記事では、メンズが古着デニムパンツを選ぶときに押さえておきたい実寸の測り方、ブランドごとのシルエットの違い、洗濯による縮みの考え方、そして購入前に確認すべきポイントまでをまとめました。すでに何本か古着デニムを持っていて、サイズ選びで一度は失敗した経験がある人にも参考になる内容です。

古着デニムのサイズ感はウエストでなくヒップで選ぶのが正解
目次

古着デニムのサイズ表記はW32L34のようなインチ表記が主流

デニムパンツのサイズ表記は、ウエストと股下をインチで示す「W32 L34」のような形式が基本です。Wはウエスト、Lは股下(レングス)を意味し、W32はウエスト32インチ、L34は股下34インチを表します。1インチは約2.54センチなので、W32はおよそ81センチという計算になりますが、これはあくまで換算上の目安に過ぎません。ブランドやモデル、製造された時期によって、同じW32でも数センチ単位でサイズ感が変わってきます。

日本のアパレルブランドではセンチ表記やS・M・Lという記号表記も使われますが、古着として流通しているデニム、特にアメリカ製のヴィンテージやユーズド品はインチ表記がほとんどです。古着屋やフリマアプリでは、タグのインチ表記だけを信じるのではなく、必ず実寸データを確認する習慣をつけておくと失敗が減ります。同じインチ表記でも、ブランドによってウエストとヒップ、太もも周り(わたり)のバランスは大きく異なるため、「普段W32を履いているからいつも通りW32を選べば安心」という考え方は、古着選びではあまり通用しません。

実寸の測り方はウエストや股上、わたり、股下、裾幅の5か所

通販で古着デニムを買う場合、試着できない分、実寸の数値だけが頼りになります。実寸とは、商品を平らな場所に置いて実際に採寸した数値のことで、古着ショップやフリマアプリの出品ページに記載されているのが一般的です。見方さえ覚えておけば、サイズ選びの失敗はぐっと減らせます。

代表的な採寸箇所は次の表の通りです。

採寸箇所測り方サイズへの影響
ウエストパンツを平置きにしてベルトループを左右に伸ばした状態で端から端までを測り、その数値を2倍にする数値がそのまま2倍表記されている場合と片側のみの場合があるため出品ページの説明を要確認
股上フロントボタン付近のウエスト上辺から股の付け根までの長さ深いほど腰回りにゆとりが出て、浅いほどヒップにフィットした現代的なシルエットになる
わたり幅股の付け根から脇までの横幅狭いと動きにくく、広すぎるともたついた印象になる
股下股の付け根から裾までの長さ裾上げ済みの個体は元の寸法より短くなっている
裾幅裾の開き具合スキニーやテーパードは細く、ワイドやブーツカットは広がる

これらの数値を、自分が普段履いているパンツの実寸と見比べれば、タグ表記に頼らず客観的なサイズ感を把握できます。お気に入りの一本を自分で採寸して基準値を作っておくと、以降の古着選びが格段にスムーズになります。

サイズ選びはウエストでなくヒップとわたりを基準にする

古着デニムのサイズを選ぶとき、多くの人が最初にウエストを気にしますが、ウエストだけを基準に決めるのはおすすめできません。ブランドによって同じインチ表記でもウエストとヒップ、わたりのバランスが違うため、ウエストに合わせるとヒップがきつすぎたり、太もも周りがパンパンになったりすることがあるからです。

理想的な順番は、まずヒップとわたりが綺麗に収まるシルエットでサイズを選び、ウエストにゆとりがありすぎる場合は後からお直し(ウエスト詰め)で調整することです。ヒップやわたりはサイズ直しが難しいか、直せても費用がかさむ部分である一方、ウエストは比較的簡単に詰められるため、この順番のほうが失敗しにくくなります。

試着時のウエストの目安は、履いた状態でウエスト部分に人差し指が一本すっと入るくらいのゆとりです。拳が半分ほど入る余裕があると、ベルトでの微調整もしやすくなります。試着できる店舗であれば、しゃがんだり座ったりして窮屈さがないかも確認しておくと安心です。

洗濯による縮みは新品のリジッドデニムと古着で前提が逆になる

デニム生地は綿を主原料としているため、水を含むと収縮します。この縮みを見越さずにジャストサイズを選ぶと、最初の洗濯でウエストがきつくなるというのは古着・新品を問わずよくある失敗です。

デニムには大きく分けて、製造工程で一切水にくぐらせていない「リジッドデニム(未洗い・生デニム)」と、ワンウォッシュ以上の加工が施されたデニムの2種類があります。リジッドデニムは最初の洗濯で大きく縮み、目安としてウエストで2〜3センチ、股下で3〜5センチ程度縮むとされ、ブランドによってはウエストで約1インチ(2.5センチ前後)縮むと案内されていることもあります。一方、ワンウォッシュ以上の加工が施されたデニムは、製造段階である程度縮んだ後の状態で販売されているため、追加の洗濯による縮みは小さく、ウエストで1〜2センチ前後の変化にとどまることが多いです。

ここで古着ならではの特殊性が出てきます。古着のデニムは前の持ち主がすでに何度も洗濯・乾燥を繰り返しているケースが大半で、購入時点ですでに縮み切っていることが多いのです。そのため「新品のリジッドデニムを買うときのように、大きめサイズで縮みを見越す」という考え方をそのまま古着に当てはめると、逆にサイズが大きすぎる失敗につながります。古着を選ぶときは、すでにある程度縮みきっている前提で、実寸に近いサイズ感を選ぶのが基本です。

とはいえ、古着でもウエスト部分は着用によって伸びやすく、その後の洗濯で締まりやすい部位です。長期間試着せず保管されていた個体や、ウエストゴムの劣化が少ない個体は、洗濯でまだ多少縮む可能性がある点も頭の片隅に置いておいたほうがいいでしょう。乾燥機を使うと縮みは大きくなりやすく、自然乾燥(陰干し)なら比較的穏やかです。古着デニムを長く着たいなら、洗濯後は陰干しを基本にして、乾燥機の使用は最小限にとどめるのがおすすめです。

リーバイスとリーとラングラーはサイズ感が数センチ単位で違う

古着デニムパンツとしてよく流通しているブランドには、それぞれサイズ感に特徴があります。

ブランドサイズ感の特徴
Levi’s(リーバイス)501をはじめ多くのモデルが流通する定番ブランド。シュリンク・トゥ・フィット仕様の未洗い501は洗濯後にウエストで約1インチ、股下で約2〜3インチ縮むとされ、年代やモデルによってタグ表記と実寸に差がある
Lee(リー)独自の左綾(レフトツイル)生地を使い、右綾に比べて生地が体に馴染みやすいとされる。年代・モデルによってウエストとヒップのバランスが異なる
Wrangler(ラングラー)ワークウェア由来で腰回りにゆとりを持たせつつ脚さばきの良さを重視したモデルが多く、アメカジコーディネートとの相性がいい
Edwin(エドウイン)など国内ブランド日本人の体型に合わせたパターンで、股上や太もも周りのフィット感が扱いやすい

同じインチ表記でも、ブランドが変われば体感するサイズ感は大きく変わります。気になるブランドごとに実寸データを比較し、自分の基準サイズとどれくらい差があるかを事前に把握しておくと安心です。特にリーバイス501はヴィンテージモデルが現行モデルよりやや小さめに感じられることがあるため、古着で501や502を選ぶ際は1サイズ上を検討する方法もあります。

国内ブランドは股上や太もも周りが扱いやすい

エドウインのような国内ブランドは、海外ブランドに比べて股上や太もも周りのフィット感が扱いやすいという声が多く、初めて古着デニムに挑戦する人にとって比較的サイズを合わせやすい選択肢です。海外ブランドのシルエットに慣れていない段階では、まず国内ブランドの古着から実寸の感覚を掴むという選び方も現実的です。

シルエットはストレートとスキニーとテーパードとワイドの4種類

デニムパンツのシルエットは、ストレート、スキニー、テーパード、ワイドの4種類に大きく分かれます。それぞれの特徴と体型との相性を押さえておくと、サイズ感だけでなく見た目の印象も含めた一本選びができます。

シルエット特徴相性のいい体型
ストレート裾にかけて太さが均一で汎用性が高い普通体型からやや筋肉質な人まで幅広く対応
スキニー脚全体にフィットし脚のラインをそのまま見せる細身の人向き。太もも周りにボリュームがある人は窮屈になりやすい
テーパード腰から太ももにゆとりを残しつつ裾に向かって細くなる太ももが太めの体型でも比較的おすすめしやすい
ワイド腰回りから裾にかけてゆったりしたボリュームカジュアル感が強く、丈の調整が特に重要になる

迷ったらまずストレートを選んでおけば、大きく外すことは少ないでしょう。太もも周りにボリュームがある人はテーパードやゆとりのあるストレート、細身の人はスキニーやスリムストレート、脚のラインを隠しつつ今っぽさを出したい人はワイドやゆったりテーパードが選ばれやすい傾向にあります。あくまで一般的な傾向ですが、自分の体型と照らし合わせてシルエットを選ぶことで、サイズが合っているだけでなく似合う一本に近づけます。

試着で確認すべきは生地の状態とジッパーと丈の長さ

古着デニムパンツを購入する際は、サイズ以外にも状態面のチェックが欠かせません。

生地の状態については、破れ、穴、擦り切れ、色あせの有無を確認します。特に裾やヒップ周り、股の内側は摩耗しやすい部分なので、通販の場合は商品ページの画像をできるだけ多くの角度から見て、傷や汚れが写真の角度で隠れていないかを確認しましょう。フロントのジッパーやボタンが弱っていないか、ボタンホールが伸びて緩くなっていないかも、試着時に必ず見ておきたいポイントです。ヴィンテージの個体は金属パーツの劣化が進んでいることもあるため、開閉がスムーズかどうかも確認します。

長く着用されてきた古着には、リペア(補修)が施されているものも珍しくありません。オリジナルと同じ生地を使った丁寧なリペアなら価値を下げるどころか味わいとして評価されることもありますが、雑な修理や目立つ当て布があるものは購入前によく検討したほうがいいでしょう。

そして、ウエスト以上に注意すべきといわれるのが丈の長さです。裾上げ済みの個体は元の股下寸法より短くなっているため、実寸表記だけでなく、すでに裾上げされているかどうかも必ず確認します。丈が長すぎる場合は裾上げで調整できますが、短すぎる場合は基本的に直しようがないため、慎重に判断する必要があります。デニムパンツ単体だけでなく、合わせるトップスとの肩幅・身幅のバランスも意識すると、コーディネート全体の完成度が上がります。

状態ランクとゴールデンサイズは価格を左右する

古着デニムパンツを扱うショップでは、商品の状態を示すランク表記が一般的です。

ランク状態
Nランク着用・使用の形跡が一切なくタグ付きの新品同様
Sランク傷や汚れが目立たず新品同様に着用できる
Aランク若干の汚れや色あせ、多少の傷が見られる
Bランク使用感があり傷や汚れも見られるが着用に問題はない
Cランク使用感のほか傷や汚れが目立つ

サイズだけでなくこのランク表記も必ず確認し、自分がどこまでの使用感を許容できるかを基準に選ぶといいでしょう。

価格については、古着デニムの相場は年代や希少性、状態、サイズによって大きく変わります。特にヴィンテージのリーバイス501など人気モデルは、年代によって数万円台になることも珍しくありません。なかでもウエスト32〜34インチ、股下31〜32インチ前後は「ゴールデンサイズ」と呼ばれ、日本人の体型に合いやすく人気が集中するため相場が高くなりやすい傾向があります。裏を返せば、このゴールデンサイズから外れる体型の人は掘り出し物に出会いやすいというメリットもあります。自分の実寸がゴールデンサイズに近いのか離れているのかを把握しておくと、価格交渉や在庫探しの参考になります。

セルビッジとチェーンステッチで年代の目安がわかる

サイズ感そのものとは直接関係しませんが、生地や縫製のディテールを知っておくと古着デニム選びがより楽しくなります。セルビッジ(赤耳)とは、旧式の織り機で織られた生地の両端に施されたほつれ止めの縁のことです。量産化以前の織り機で作られた証とされ、リーバイス社が目印に赤い糸を使ったことから赤耳と呼ばれるようになりました。1960年代の終わり頃から量産に適した大型織り機による広幅の生地が主流になったため、セルビッジ仕様の生地は1980年代中頃までにほぼ生産が終わっています。バックポケットの裏側の縫製がシングルステッチかチェーンステッチかも、年代を推測する手がかりの一つです。

こうしたディテールはサイズ選びに直接影響するものではありませんが、同じインチ表記のデニムでも年代によって生地の張り感や馴染み方が違う理由を理解する助けになります。気になるモデルがあれば、年代とあわせて生地のディテールも調べてみると、サイズ選びの精度がさらに上がるでしょう。

フリマアプリでの購入は実寸データと返品ポリシーの確認が必須

近年は古着屋の店頭だけでなく、フリマアプリやオンライン古着通販サイトで古着デニムを購入する人も増えています。試着ができない分、確認しておきたいポイントがいくつかあります。

まず、出品ページに記載された実寸データを必ず確認し、自分が普段着用しているデニムの実寸と照らし合わせることです。ブランドの表記サイズだけを見て購入するのは避け、数値同士で比較する習慣をつけましょう。商品状態の説明文と写真も細部まで確認します。写真の枚数が少ない出品や、特定の角度からしか撮影されていない出品は、傷や汚れが写っていない可能性もあるため注意が必要です。気になる点があれば、購入前に出品者へ質問するのも有効です。

送料や手数料、そして返品・交換ポリシーの有無も事前に確認しておきましょう。サイズが合わなかった場合に返品・交換が可能かどうかで、購入のハードルは大きく変わります。返品不可の出品を選ぶ場合は、ここまで紹介してきた実寸チェックのポイントをより慎重に確認し、リスクを抑えるようにしましょう。出品者の評価や過去の取引実績を確認することも、安心して取引を進めるための目安になります。

サイズが合わない場合はウエスト詰めと裾上げで対応できる

試着なしの通販で購入した場合や、フリマアプリで衝動買いしてしまった場合など、サイズが合わないことはどうしても起こります。そうしたときに検討したいのがお直し(リペア・サイズ直し)です。

ウエストが大きい場合は、後ろ中心のダーツを詰めるウエスト詰め加工で比較的簡単に調整できます。費用も裾上げに比べて手頃な場合が多く、古着専門のリペアショップやチェーン店のお直しサービスで対応してもらえます。丈が長い場合は裾上げで調整できますが、ヴィンテージデニムはチェーンステッチという特殊な縫製で仕上げられていることが多く、雰囲気を損なわないためには通常のミシンではなくチェーンステッチ対応のお直し専門店に頼むのがおすすめです。

一方、ヒップやわたり幅がきつすぎる場合は、生地を大きく足す必要があるため直しが難しく、費用も高額になりがちです。購入前の段階でヒップとわたりのフィット感を最優先に確認しておくことが、結果的にお直し費用を抑えることにもつながります。

体型が変わってもシルエット選びとお直しで長く着られる

体型は年齢やライフスタイルの変化によって少しずつ変わっていきます。お腹周りが気になり始めた場合は、ウエストのサイズだけに合わせるのではなく、ヒップや太ももはすっきり見せつつお腹周りにはある程度ゆとりを持たせられるストレートシルエットを選ぶと、全体としてだらしなく見えにくくなります。逆にダイエットなどでウエストが緩くなってしまった場合は、ウエスト詰めのお直しで対応できるほか、ポケット位置の調整やテーパード化など、シルエット自体をリメイクする楽しみ方もあります。

一本のお気に入りの古着デニムを、体型の変化に合わせてお直ししながら長く着続けるのは、既製品にはない古着ならではの付き合い方です。サイズがぴったり合わなくなったからといってすぐに手放すのではなく、お直しという選択肢も含めて検討してみるといいでしょう。

コーディネートは色落ちとシルエットの組み合わせで印象が決まる

サイズ感が合った一本が見つかったら、次はコーディネートです。古着デニムの魅力は、新品にはない色落ちやシワ、経年変化による風合いにあります。

ブルー系のデニムは定番の色で合わせやすく、薄めの色落ちは春夏の軽やかな印象づくりに、濃いインディゴは秋冬の落ち着いた雰囲気づくりに向いています。ブラックデニムはシックで洗練された印象を与えやすく、モノトーンコーディネートとの相性がいいため、着回し力を重視したい人にもおすすめです。

カジュアルなアメカジスタイルなら、ストレートやワイドのデニムにワークシャツやスウェットを合わせるのが定番です。きれいめな要素を取り入れたい場合は、テーパードシルエットのデニムにジャケットやシャツを合わせると、カジュアルさと上品さのバランスが取れます。細身のパンツにゆったりしたトップスを合わせる、あるいはゆったりしたパンツにコンパクトなトップスを合わせるなど、上下でメリハリをつけることも、古着コーディネートを今っぽく見せるポイントの一つです。

サイズ選びは一度で完璧に決められるものではなく、実際に何本か試着したり実寸を比較したりする中で、少しずつ自分なりの基準が見えてくるものです。最初は実店舗で試着をしながら実寸データを蓄積し、慣れてきたら通販やフリマアプリでの購入にも挑戦するという段階的なステップを踏むと、失敗を最小限に抑えながら経験値を積み上げていけます。タグのインチ表記だけを鵜呑みにせず実寸を確認すること、ウエストよりヒップとわたりを優先すること、古着はすでに縮みきっている前提でサイズを選ぶこと、この3点を押さえておけば、既製品にはない味わいと自分だけの一本としての愛着を長く楽しめるはずです。

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