30代の通勤靴、きれいめカジュアルな選び方は素材と色から

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30代の通勤靴、きれいめカジュアルな選び方は素材と色から

通勤で履くきれいめカジュアルな靴は、革靴やレザースニーカーなど上質な素材を選び、色は黒やベージュといった定番色でまとめるのが基本です。派手な装飾を避け、素材とサイズ感にこだわることで、スーツにもオフィスカジュアルにも馴染む一足になります。30代になると見た目の好みだけでなく、機能性やお手入れのしやすさまで含めて判断することが求められます。この記事では、男性・女性それぞれの選び方から、ワイズやヒールの高さ、雨の日対策、価格帯まで、通勤靴選びに必要な情報をまとめました。

きれいめカジュアルなキャメルのローファーを履いてオフィス街を歩く女性の足元
目次

オフィスカジュアルが広がった背景には働き方改革がある

日本でオフィスカジュアルが注目されるようになった背景には、2018年に政府が推進した働き方改革があります。長時間労働の是正やワークライフバランスの改善が求められる中で、服装規定の緩和もその一環として位置づけられてきました。

服装規定の緩和は、クールビズのような温暖化対策や流行だけでなく、企業の採用力強化や従業員の帰属意識の向上、生産性の向上を狙った企業戦略としても進んでいます。職場のダイバーシティ(多様性)への対応も避けて通れないテーマになり、服装の縛りを設けづらくなった企業がオフィスカジュアルの解禁に次々と踏み切りました。こうした流れの中で、スニーカーやローファーが通勤靴として選ばれやすくなったのは自然な流れといえます。オフィス勤務の会社員を対象にした実態調査でも、スーツ勤務のオフィスワーカーは3割以下という結果が出ており、多くの職場でスーツ以外の服装が広がっていることがわかります。働く女性を対象にしたアンケートでも、会社で使用する靴としてスニーカーの人気が高く、その理由として疲れにくさが挙げられています。30代の会社員にとっては、スーツ一辺倒だった靴選びの常識が変わりつつある時期に立ち会っていることになります。

メンズの通勤靴はストレートチップとレザースニーカーが軸になる

ビジネスカジュアルの通勤靴を1足選ぶなら、シンプルなストレートチップデザインの革靴が使いやすいでしょう。装飾の少ないデザインはスーツにもジャケットとパンツの組み合わせにも合わせやすく、汎用性の高さが魅力です。

スエード素材の靴は、カジュアルからきれいめまで幅広く使える万能アイテムです。マットな質感が落ち着いた印象を作ってくれるので、レザーシューズより柔らかい雰囲気を出したいときに向いています。ただし雨や汚れに弱いという弱点もあるため、天候によって履き分ける工夫が必要になります。

上質なレザーを使ったレザースニーカーも選択肢に入ります。スニーカーでありながら革靴のような佇まいを持つため、オフィスカジュアルの通勤靴として選ぶ人が増えてきました。ソールの形状や靴紐の有無、つま先の丸み具合といった細部のデザインでフォーマル度合いが変わってくるので、丸みのあるトゥやラバーソールのモデルはカジュアル寄り、細身のトゥは革靴寄りと覚えておくと選びやすくなります。

通勤の軸になるストレートチップ革靴とレザースニーカーのイラスト

レディースはパンプス以外にもきれいめスニーカーという選択肢がある

オフィスカジュアルに履いていい靴はパンプスだけではありません。ローファーやきれいめスニーカーなど、選べる幅は年々広がっています。清潔感のあるスニーカーであれば通勤靴として選びやすくなってきたのは、働き方の変化が背景にあるといえるでしょう。

色とデザインは、落ち着いたものを選びスーツやオフィスカジュアルの服装と違和感なく馴染ませることが大切です。1足目なら白か黒のようなきちんと感のある定番色を選んでおくと、コーディネートの幅を狭めずに済みます。

スニーカーでアクセントを効かせるという選び方も悪くありません。グレーなど落ち着いた色味の大人っぽいコーディネートはスニーカーと好相性で、定番モデルでワンポイントだけ外すと、きれいめでありながら遊びのある足元に仕上がります。

ヒールの高さは3cm以下のローヒールが通勤向き

ヒールの高さ特徴
2〜3cm(ローヒール)安定感があり足への負担が少ない。長時間歩く通勤に向く
3〜5cm(太めヒール)重心が取りやすく安定して歩ける
5〜6cm(ミドルヒール)膝下を長く見せる美脚効果があり、冠婚葬祭にも使える

通勤で歩く時間が長い人ほど、ヒールの高さ選びは重要になります。安定感のある2〜3cm程度のローヒールは足への負担が少なく、普段からたくさん歩く人に向いています。長時間パンプスを履く必要がある場合は、3cm以内のローヒールを軸に選ぶとよいでしょう。

ヒール高5〜6cmのミドルヒールは、冠婚葬祭や就活などフォーマルな場面でも使える汎用性の高さが特徴です。膝下を長く見せてくれるので美脚効果があり、上品なシルエットを保ちながらも歩きやすさを両立しています。3〜5cmで太めのヒールを選べば、細いピンヒールより重心が取りやすく、長時間のオフィスワークや外回りにも対応しやすくなります。甲が高めの人は、履き口が高めでフィット感のあるものを選ぶと靴擦れを防ぎやすくなります。

通勤に向くヒールの高さ2〜3cm、3〜5cm、5〜6cmの比較図

30代の靴選びは20代の頃より機能性への配慮が増える

20代の頃はデザインの個性を優先しても許容されやすいものですが、30代になると機能性への着目が重要になってきます。長時間の立ち仕事や外回り、通勤時の徒歩や電車移動を考えると、見た目の良さだけでなく履き心地やクッション性、耐久性も選定基準に加える必要があるからです。

清潔感はどの職場でも重視される要素であり、手入れをしやすい靴かどうかも選び方の重要なポイントになります。汚れが目立ちにくい色味や、簡単にケアできる素材を選ぶことは、忙しい30代のビジネスパーソンにとって現実的な判断基準といえるでしょう。

素材はきれいめカジュアル靴に本革を選ぶことで、カジュアルになり過ぎずビジネスシーンにも馴染みます。合成皮革やキャンバス地と比べ、本革は経年変化による味わいも楽しめ、長く履くほど足に馴染んでいく特性があります。色は黒か白でシンプルにまとめるのが、きれいめに履きこなす近道です。

サイズはフィット感を優先し、ワイズとクッション性も見る

革靴は徐々に足に馴染んでくるため、購入時点で足にフィットしたサイズ感のものを選ぶことが重要です。サイズが合わないまま履き続けると靴の劣化が早まるだけでなく、足そのものへの負担も大きくなります。サイズが大きい場合は中敷きで調整すると、フィット感を高めつつ靴の寿命を延ばすことにつながります。反対にきつすぎるサイズは靴擦れや変形の原因になるため、購入時は必ず試着し、つま先や甲の当たり具合を確認してください。

サイズと同じくらい見落とされがちなのが、ワイズ(足の横幅)とクッション性です。幅広4E設計などゆとりのある幅設計の靴は、長時間の通勤でも足が疲れにくく、夕方に足がむくみやすい人は幅広甲高に対応した立体木型の靴を選ぶとフィットしやすくなります。

歩行時に体重がかかる部分を2段階のクッションでカバーしている靴は、長時間履いていても疲れにくい傾向があります。EVAミッドソールが衝撃を吸収し、防滑性に優れた凹凸ソールが歩行をサポートしてくれるため、デザインだけでなくソールの構造まで見て選ぶ価値があります。

正確なサイズを知るには、足長・足幅・足囲の3つを測る必要があります。足囲は親指と小指の付け根の骨が出っ張っている部分をぐるりと一周測った長さで、日本の靴のサイズはこの足長と足囲の2つの寸法をもとに表示されています。足のサイズは一日のうちでも変わり、朝と夕方では0.5〜1.0cmほど差が出ることがあるので、足がむくみやすい午後2時から5時ごろに試し履きをすると実際の履き心地に近づきます。同じサイズ表記でもブランドやデザインによって履いた感じは変わるため、購入前には必ず試し履きをして確認してください。自分で判断が難しいと感じる場合は、店舗のシューフィッターに相談するのも一つの方法です。

蛍光色と過剰な装飾は通勤靴のNG例になりやすい

蛍光色のスニーカーはスポーツシーンでは似合いますが、オフィスカジュアルの普段着に合わせるとちぐはぐな印象になってしまいます。通勤靴として選ぶなら、レザー製で定番色を選び、外部の装飾は控えめなものにとどめておくのが無難です。

金具や刺繍、ロゴが目立つデザインも、カジュアルさが強くなりすぎてオフィスにそぐわない印象になりがちです。きれいめカジュアルを目指すなら、シンプルで無駄のないデザインを基準に選んでください。どれだけ良いデザインの靴でも、汚れや傷が目立つ状態では清潔感を損ないます。素材に関わらず、日々のメンテナンスを怠らないことが、きれいめな印象を保つうえで欠かせません。

雨の日はPVCローファーとレインシューズで乗り切る

雨の日の靴選びも、30代の通勤靴選びでは無視できないポイントです。顧客と接する機会の多い職種では、革靴を購入する際にはっ水・防水加工が施されたものを選ぶと安心でしょう。革靴の雨対策としては、撥水効果をプラスする防水スプレーを事前に使っておくことも欠かせません。

近年は、スーツスタイルでも違和感のない、天然ラバーで作られたローファータイプのレインシューズも登場しています。見た目はきれいめな革靴風でありながら、実際には防水性の高い素材を使っているため、雨の日でも安心して通勤に使えます。PVC素材のローファーはツヤがあり、汚れたらさっと拭くだけできれいになるのでお手入れが楽です。雨の日専用の一足を用意しておくと、お気に入りのレザーシューズを雨によるダメージから守ることにもつながります。

お手入れは素材別のケアで型崩れと劣化を防ぐ

履き終わったら毎回ブラッシングを行い、靴についたほこりなどの汚れを丁寧に落としましょう。そのあとシューキーパーを入れて収納すると、形をきれいなまま保ちやすくなります。型崩れを防ぐことは、見た目の美しさを長持ちさせるだけでなく、履き心地の維持にもつながります。

靴にはさまざまな素材があるため、素材に合わせたお手入れを意識することが重要です。レザー製の靴であれば専用のクリームやオイルで保湿し、乾燥によるひび割れを防ぎます。スエード素材であれば専用のブラシで毛並みを整え、防水スプレーを定期的に使うことで汚れや雨染みを予防できます。スニーカーは素材に応じた洗浄方法を選び、洗いすぎによる劣化を避けることも大切です。雨の日用と晴れの日用で靴をローテーションすれば、一足あたりの負担を減らし、結果として長く愛用できます。複数の靴を交互に履くことで、それぞれの靴が乾燥する時間を確保でき、型崩れやにおいの発生も防ぎやすくなります。

本革の靴は、使えば使うほど風合いが変わっていくのも魅力の一つです。長年使ううちに新品のときとは違う色や質感に深みが増していくこの変化はエイジングと呼ばれ、手で触れたり衣服と擦れたりする摩擦によって表面の細かな凹凸がならされ、独特のツヤが生まれていきます。週1回程度の軽いブラッシングでほこりを落とし、季節の変わり目にクリームで保湿するだけでも、この変化を楽しみながら靴を長持ちさせることができます。オイルケアの頻度を増やせば変化を早めることもできますが、やりすぎるとひび割れや色ムラの原因になるため、頻度は控えめにしておくのが無難です。

見た目のケアだけでなく、においの対策も清潔感を保つうえで欠かせません。靴のにおいの主な原因は雑菌で、足の裏には汗腺が集中しており、1日でコップ1杯分の汗をかくといわれています。この汗と熱がこもると、靴の中は雑菌が繁殖しやすい高温多湿の状態になってしまいます。重曹には消臭作用と吸湿作用があるので、通気性のある布やお茶用の不織布パックに包んで靴の中に入れておくだけでも、2〜3か月ほど効果が続きます。指の間にかく汗は普通の靴下では吸収されにくいので、5本指タイプの靴下を取り入れるのも一つの対策になるでしょう。

価格帯は3万5000円から6万円が一つの目安

きれいめカジュアル靴の価格帯も気になるところでしょう。30代の相場としては、3万5,000円から6万円程度を一つの目安にするとよいとされています。実際のアンケート調査でも、30代男性がスニーカーに出費できる金額の平均は18,000円程度という結果が出ており、ある程度の予算をかけて質の良い一足を選ぶ傾向がうかがえます。

コストパフォーマンスに優れたブランドとしては、日本人の足型に合った作りになっている国内ブランドが挙げられます。3万円台から購入できながら作りが丁寧という評価が多く、コスパの良さで選ばれています。英国発の伝統的なブランドは7万円台からとやや高額になりますが、伝統的な製法と現代的な履き心地を両立している点が支持されています。

通勤用として複数の靴を揃える場合、必ずしも高価な一足に絞る必要はありません。予算に応じて3〜6万円程度の価格帯から数足を選び、ローテーションで履くという方法も現実的です。まずは黒の一足から揃え、慣れてきたら予算に応じて二足目、三足目と増やしていくのが無理のない進め方といえます。

きれいめカジュアル靴の価格帯3.5万円から6万円の目安を示す図

ブランドは素材とサイズ感で選ぶのが失敗しないコツ

具体的なブランド名を知っておくと、実際に店舗やオンラインで探す際の目安になります。Santoni(サントーニ)は1975年にアンドレア・サントーニが創業したイタリアのシューズメーカーで、スエード素材のローファーはカジュアルからビジネスまで使える上質さが魅力です。CHARLES & KEITH(チャールズ アンド キース)は洗練されたデザインと快適さを兼ね備えたローファーが揃い、手に取りやすい価格帯でトレンド感を取り入れられます。FABIO RUSCONI(ファビオ ルスコーニ)はイタリアのシューズブランドで、シンプルながら職人技の光る洗練されたデザインが特徴です。DIANA(ダイアナ)はシンプルで品質にこだわった国内ブランドで、オフィスシーンでの信頼感を大切にしたい人に向いています。

きれいめなスニーカーを選ぶなら、装飾が少なくシルエットがすっきりした白系のモデルを選ぶと、オフィスカジュアルの足元をくずしすぎずにまとめられます。ブランド名だけで判断せず、素材・サイズ感・デザインのシンプルさという基本に立ち返って一足を選ぶことが、結局は一番の近道です。

春夏はメッシュ素材、秋冬はスエードで季節感を出す

春夏は通気性の良い素材が重宝されます。レザースニーカーやメッシュ素材を一部に使ったきれいめスニーカーは、蒸れを軽減しながらもきちんと感を演出できます。色味は明るめのベージュやホワイトを選ぶと、季節感のある爽やかなコーディネートに仕上がるでしょう。

秋冬はスエードやレザーなど、温かみのある質感の靴が季節に合いやすくなります。ダークブラウンやブラックといった落ち着いた色味は、秋冬の重めのコーディネートとも馴染みやすく、きれいめな印象を強めてくれます。パンツスタイルなら裾丈と靴のボリュームのバランスを、スカートスタイルなら丈の長さに応じたヒールの高さを意識すると、脚全体のシルエットが美しく見えます。上半身がカジュアルなら靴をきれいめに、ジャケットなどきちんとした装いなら靴をカジュアルにと、全体で「きれいめ」と「カジュアル」のバランスを取ることが大人のコーディネートの基本です。

靴下の色で通勤スタイルの抜け感が変わる

きれいめカジュアル靴を選んだら、靴下との組み合わせにも気を配りたいところです。靴だけでなく靴下の色や柄も、足元全体の印象を左右します。黒パンツに黒のアクセントが入った白スニーカーを合わせる場合、靴下まで黒にすると重たい印象になりやすいので、白でスニーカーになじませる程度にとどめると全体がすっきりまとまります。

きれいめな靴に靴下を合わせる際は、同系色でまとめる方法と、あえてアクセントとして使う方法の二通りがあります。白の靴下は足元に抜け感を出してくれるので、シンプルなコーディネートに軽さを加えたいときに向いています。靴と靴下を同色でまとめれば、ブーツのようにすっきりと見せることもできます。パンプスであれば、クリームカラーのパンプスに同系色の靴下を合わせると洒落た印象になりますし、ベージュのラメ入りソックスはストッキングの延長で履けるので、靴下コーディネートに慣れていない人でも取り入れやすいでしょう。靴自体がどれだけきれいめでも、靴下の選び方一つでカジュアルさの度合いは変わってきます。

30代の通勤靴選びは、デザインの好みだけでなく機能性・素材・サイズ・お手入れのしやすさまで含めて判断することが求められます。男性ならストレートチップの革靴やレザースニーカー、女性ならローヒールのパンプスやきれいめスニーカーなど、選択肢は幅広く用意されています。派手すぎず地味すぎない一足を定番色から揃え、素材にこだわり、日々のお手入れを欠かさなければ、きれいめカジュアルな足元は自然と長く愛用できるようになるでしょう。

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