ペプラムとは、ウエストから裾にかけてフレア状の広がりを持たせたデザインのことで、着るだけでウエスト周りに立体感が生まれ、上品なくびれを印象づけてくれます。中世ヨーロッパの貴婦人が身につけていたドレスを思わせる優美なシルエットが特徴で、動くたびに裾がふわりと揺れるドラマチックな表情も魅力のひとつです。2026年の夏は、このディテールを取り入れたペプラムトップスが国内の主要ブランドのコレクションに数多く登場し、シーズンを象徴するトレンドとして注目を集めています。
薄着になりやすいこの季節は、シンプルで単調な装いに寄りがちですが、ペプラムを一枚加えるだけで奥行きと立体感が生まれます。ここでは、素材使いやカラーコーディネート、シルエット効果、異なるテイストとの組み合わせという観点から、今夏らしい着こなし術を具体的に紹介していきます。上品なくびれを演出しながら、自分らしい夏のスタイリングを楽しむための参考にしてください。

ポロニットとペプラムの組み合わせがスポーティーとレディーを両立させる
スポーツテイストのアイテムにペプラムを組み合わせる着こなしは、今夏の新しい定番になりつつあります。あるハイブランドは、スポーティーな印象の強いポロニットのトップスに、穏やかに波打つペプラムをあしらったデザインを発表しました。ポロニットというカジュアルで機能的なアイテムに優美なペプラムのディテールを加えることで、レディーライクな柔らかいムードをプラスしています。
このデザインでは、ウエスト部分をシェイプしたシルエットにペプラムを組み合わせることで、メリハリのあるボディラインを際立たせています。スポーティーなアイテムは動きやすさが魅力である一方、女性らしさに欠けると感じる人もいるはずです。そこにペプラムという柔らかなディテールを足すことで、機能性と装飾性、カジュアルとフェミニンという相反する要素を一枚のトップスの中で両立できます。
普段スポーティーなアイテムを愛用している人が、夏らしい上品さを取り入れたいときに、この着こなし術は特に参考になります。ボトムスにはシンプルなスカートやワイドパンツを合わせると、トップスのペプラムディテールがより際立つコーディネートになるでしょう。
ニット素材のペプラムは涼しさとフェミニンさを両立する
これまでのペプラムは、フレアの張り出したシルエットを美しく保つため、ハリのある生地で仕立てられるのが主流でした。しっかりとした素材感によって、ペプラムならではの立体的なボリューム感を演出しやすかったためです。しかし近ごろは、しなやかで柔らかいニット素材を用いたペプラムの提案も増えています。
ニット特有の柔らかな風合いは、ペプラムが持つボリューム感を程よく抑え、より軽やかで自然な表情に導いてくれます。ハリのある生地によるペプラムがドラマチックで華やかな印象を与えるのに対し、ニット素材のペプラムはナチュラルで着る人になじみやすい、こなれた雰囲気を演出できる点が特徴です。
具体例として、あるブランドはニットカーディガンの裾部分にペプラムをあしらったデザインを発表しています。素肌がほのかに透けるレーシーな編み地を使うことで、涼やかで夏らしい印象を演出。控えめに広がるペプラムのディテールが、フェミニンなムードをさりげなく添えています。
さらにこのデザインでは、大胆に開いたデコルテとペプラムのコントラストも効果的に使われています。肌見せによる軽やかさと、裾に広がる優美なフォルムを響き合わせることで、涼しさと品位を同時に感じさせる装いに仕上がっています。ニット素材のペプラムは、涼しさを求められる夏のシーズンにおいて、素材とディテールの両面から快適さと華やかさを両立できる選択肢と言えます。
ワントーンコーデはペプラムの立体ディテールで格上げできる
ペプラムというディテールが持つ魅力のひとつが、ウエストから優美に広がるフォルムによって醸し出される気品です。薄手の生地や半袖のトップスは、素材や丈の軽さゆえにどうしてもカジュアルで軽快な印象になりがちですが、そこにペプラムを取り入れることで装い全体の格を一段引き上げられます。
ある国内ブランドは、ジャケットとブラウスのいいとこ取りをしたようなデザインのトップスを提案しています。五分袖という中途半端に思われがちな袖丈でありながら、エレガントな佇まいを実現しているのが特徴です。ほんのりとクリームがかったレース仕立ての生地は、どこかレトロなムードを漂わせます。
このトップスでは、優美に波打つ大きな襟や、袖先にあしらわれたラッフル(フリル状の装飾)、そして裾に広がるペプラムという複数の立体的なディテールが組み合わされています。これらが複合的に立体感を生み出し、ワントーンでまとめた装い全体を華やかに格上げしています。
ワントーンコーディネートは、色数を抑えることで洗練された印象を与えられる一方、単調に見えやすい側面もあります。しかしペプラムやラッフル、大きな襟といった立体的なディテールを組み合わせれば、色は一色にまとめながらも素材やシルエットの陰影によって豊かな表情を生み出せます。シンプルながらも品格のある夏のスタイリングを目指す人には、この着こなし術が参考になるはずです。
ペプラムはコルセットを使わずウエストのくびれを強調する
ペプラムのもうひとつの大きな魅力は、ボリュームに起伏をもたらすことで、視覚的にウエストのくびれを強調できる点にあります。ウエスト周りに張り出しをつくることで、実際のウエストサイズを変えることなく、視覚的な細さを際立たせられるのが特徴です。
これは、コルセットのようにウエストそのものを物理的に絞り込むアプローチとは対照的な発想です。コルセットが締めることでくびれを作るのに対し、ペプラムは周囲にボリュームを加えることで、対比によって細さを際立たせる仕掛けになっています。締め付けを伴わないため、着心地の面でも快適に上品なシルエットを楽しめます。
具体的な着こなし例として、あるブランドはドレスのウエスト部分にペプラムをあしらい、立体的なアワーグラス(砂時計)シルエットを描くデザインを提案しています。腰から下は流れるようなマーメイド風のフォルムに仕上げられており、ウエスト部分のペプラムとのコントラストが強調される構成です。
このデザインでは、ペプラムがウエストマークの役割を果たし、自然と視線をウエスト周りに引き寄せる効果を生んでいます。ベルトなどの装飾的なアイテムを使わなくても、ペプラムというディテールだけでメリハリのあるシルエットを作れる点は、スタイリングの自由度を高めてくれます。全体としてスタイルアップして見える効果も期待できるため、体型の印象を変えたい人にも参考になる着こなし術です。
マニッシュなボトムスとの掛け合わせで甘辛バランスが完成する
たおやかで優美なムードを帯びるペプラムは、一見すると正反対の印象を持つマニッシュ(男性的)なアイテムとの相性も抜群です。上半身は優美なペプラムで女性らしく、下半身はマニッシュなアイテムでシャープにまとめる組み合わせは、相反するテイストを掛け合わせたスタイリングとして効果を発揮します。
具体例として、あるブランドはビスチェ(胸元を強調する形のトップス)風のウエアにペプラムを取り入れたデザインを発表しています。ブラトップを思わせるディテールが、ほのかにセンシュアルなムードを演出。このビスチェ風のトップスを半袖の総柄シャツの上に重ねて着ることで、ペプラムディテールの存在感がより際立つスタイリングに仕上がっています。
ボトムスには、足首をキュッと絞ったマスキュリンなシルエットのパンツを組み合わせることで、甘さと辛さが交差する絶妙なバランスのコーディネートが完成します。優美なペプラムトップスと機能的でシャープなパンツという相反するテイストを一つの装いの中で掛け合わせることで、単純なフェミニンやマニッシュでは表現できない奥行きのあるスタイリングが生まれます。
普段はカジュアルでマニッシュなアイテムを好んで着用している人が、夏らしい華やかさや女性らしさを一部に取り入れたいときに、この着こなし方は特に応用しやすいテクニックです。トップスだけをペプラムのアイテムに変えるだけでも、装い全体の印象を大きく変えられます。
クラフト感の強いペプラムは主役級の存在感を放つ
装飾性の高いペプラムは、アートライクで造形的な魅力を持つウエアとも好相性です。優美な張り出しを大胆に強調したデザインにすれば、バレリーナが身につけるチュチュを思わせるドラマチックな佇まいを演出できます。シンプルなアイテムが中心になりがちな夏のスタイリングにおいて、こうしたアートライクなペプラムのアイテムは、装い全体のアクセントとして機能します。一枚取り入れるだけで、コーディネート全体の印象を大きく引き上げる力を持っているのが特徴です。
具体的な例として、あるブランドのキャミソールは、オブジェのような存在感を放つデザインになっています。ブランドを象徴するカバーファブリックビーズを一つひとつつなぎ合わせて作られたこのアイテムは、クラフト感豊かな表情を持っています。傘のように大きく張り出したペプラムのディテールが、コケット(小悪魔的で愛らしい)なムードを添えている点も特徴的です。
一方でボトムスには細身のパンツを合わせることで、装い全体をクールにまとめ、トップスとムードを意図的にずらすスタイリングが提案されています。トップスは装飾的で華やかに、ボトムスはシンプルでシャープにというメリハリの利いたスタイリングによって、アートピースのような造形美を持つトップスの魅力がよりいっそう引き立ちます。主役となるアイテムを一つ決め、その他のアイテムをあえてシンプルにまとめるという考え方は、個性的なディテールを持つアイテムを着こなす上での基本テクニックとして幅広く応用できます。
クラシック回帰の流れがペプラム人気を後押ししている
近年のファッション業界では、クラシックなスタイルへの回帰や、上品さを重んじるムードが続いています。過度な装飾や奇抜さよりも、洗練された佇まいや大人の落ち着きを感じさせるスタイリングが支持を集める傾向が強まっているのです。
こうした時代の空気感の中で、ペプラムというディテールはその気分に合致するアイテムです。ウエストから優美に広がるフォルムは、過度な露出や派手さに頼ることなく、上品でエレガントな女性らしさを表現できる点で、現代的な価値観にも合っています。
前述の通りペプラムはマニッシュなアイテムと組み合わせることで、その優美さがより際立つという特性も持っています。硬質でシャープなアイテムと組み合わせることで、ペプラムの持つ柔らかさや優雅さが対比によって強調され、単体で着用する以上の効果を発揮します。この対比の発想は、これからの季節のスタイリングを考える上でも重要なキーワードになるはずです。
体型カバーとオフィスカジュアルの両方で頼れる理由
ペプラムは装飾的な魅力だけでなく、実用面でのメリットも兼ね備えたディテールです。腰の高い位置からフレア状に切り替わり、ふんわりと広がるラインを描くことで、お腹周りや腰回りを自然にカバーしてくれます。体のラインを拾いにくいシルエットでありながら、だらしなく見えることはなく、むしろ立体感によってメリハリのある印象を作り出せる点が、多くの人に支持される理由のひとつです。
また、ペプラムトップスはすっきりとしたシルエットのスラックスや、体に沿うナロースカートと組み合わせることで真価を発揮しやすくなります。トップスの華やかな広がりと、ボトムスのシャープなラインが対比を生み、全体としてバランスの取れたコーディネートに仕上がります。この組み合わせは、きちんと感を保ちながらも堅苦しくなりすぎない、夏のオフィスカジュアルスタイルとしても重宝されています。フレアが控えめなデザインを選べば、ビジネスシーンでも取り入れやすいでしょう。
加えて、ペプラムというディテール自体は1990年代のファッションでも人気を博した歴史を持ちますが、2026年の今シーズンは、当時のスタイリングをそのまま踏襲するのではなく、現代的な感覚で再解釈した着こなしが主流になっています。素材やカラーをミニマルにまとめたり、異素材とミックスしたりすることで、レトロな懐かしさと今らしい洗練さを両立させているのが特徴です。カジュアルからきれいめまで幅広いシーンで洗練された印象を演出できるアイテムとして、活用の幅が広がっています。
ペプラムトップスに合うボトムスはテーパードパンツが鉄板
ペプラムトップスを美しく着こなす上で、最も重要と言えるのがボトムス選びです。ペプラムはウエストを高い位置に見せながら腰回りのラインをふんわりと隠す効果があり、脚が長く見える効果も期待できます。この効果を最大限に引き出すためには、合わせるボトムスの形状に注意を払う必要があります。
特に相性が良いのが、裾に向かって細くなるテーパードパンツです。ペプラムの広がりを下で無理に受け止めることなく、脚元にかけて縦のラインを作ってくれるため、全体として着痩せして見えやすい組み合わせになります。カラーの面では、白いペプラムトップスに黒のテーパードパンツを合わせるコーディネートが鉄板とされており、明暗のコントラストによって上半身が明るく見え、きれいめな印象にも寄せやすくなります。
一方で、避けたほうがよいのがワイドパンツとの組み合わせです。ペプラムトップス自体がボリュームを持つディテールであるため、ボトムスまで広がりのあるワイドパンツを選んでしまうと、上下ともにボリュームが出すぎてしまい、特に身長が低めの人は重心が下がって見えやすくなる点には注意したいところです。ナロースカートやテーパードパンツなど、下半身をすっきりと見せるアイテムと組み合わせることが、ペプラムを美しく着こなす基本のルールと言えます。
以下の表に、ペプラムトップスと相性の良いボトムス、避けたいボトムスの傾向をまとめました。
| ボトムスのタイプ | ペプラムとの相性 | 理由 |
|---|---|---|
| テーパードパンツ | 良い | 脚元に向けて縦のラインが生まれ着痩せして見える |
| ナロースカート | 良い | 上下のボリュームが対比し全体が引き締まる |
| ワイドパンツ | 注意が必要 | 上下ともボリュームが出すぎ重心が下がって見える |
小物選びも、夏らしいペプラムコーディネートを完成させる重要な要素です。バッグは、カゴバッグや編み込みバッグのような軽さを感じさせる素材を選ぶと、季節感がぐっと増します。また、ペプラムの持つ甘さやフェミニンさが強すぎると感じる場合は、シルバーカラーや細めのチェーンといったアクセサリーを取り入れることで、装い全体を程よく引き締められます。足元は、華奢なストラップのサンダルや、先端がとがったポインテッドトウの靴を合わせることで、ペプラムのふんわりとした広がりを上品に締めくくれます。
40代50代はペプラムで上品さと華やかさを両立できる
ペプラムは若い世代だけのアイテムではなく、40代・50代の大人世代が取り入れることで、より一層その上品さを活かせるディテールです。年齢を重ねた装いにこそ、腰回りを自然にカバーしながら華やかさを添えてくれるペプラムの効果は心強い味方になります。
具体的なコーディネート例としては、黒のペプラムトップスに白のテーパードパンツを合わせるスタイルが、大人のデイリーコーデとして人気を集めています。腰回りをふんわりとカバーしてくれるペプラムに、すっきりとした白のテーパードパンツを組み合わせることで、上品さと清潔感を両立させた装いに仕上がります。
また、ツイード素材で仕立てられたペプラム羽織りは、きちんと感と華やかさを同時に叶えられるアイテムとして注目を集めています。ツイードならではの上質な質感が、大人の装いに高級感をプラスしてくれるため、学校行事や会食といったフォーマルな場面での着用にも適しています。一方で、デニムパンツと合わせてカジュアルダウンした着こなしも楽しめるため、フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンで一枚を活用できる汎用性の高さも魅力です。
さらに、ふんわりとしたアイボリーカラーのバルーン裾ペプラムニットに、グレージュのワイドパンツを合わせた淡色でまとめたナチュラルなコーディネートも提案されています。トップスのふんわりとしたシルエットが体型をさりげなくカバーしながら、同時に女性らしい柔らかな雰囲気も演出してくれる組み合わせです。色味を淡いトーンで統一することで、大人世代らしい落ち着きと上品さを兼ね備えた装いに仕上がります。
こうした年齢を重ねた世代向けの着こなしにおいて共通しているのは、ペプラムの張り出しを控えめなデザインで選び、素材や色味を上質なものにすることで、幼く見えすぎないバランスを保っている点です。ペプラムというディテール自体は装飾性が高いからこそ、素材選びと色使いによって、大人らしい落ち着きを保ちながら華やかさを取り入れられます。
デートコーデにはペプラムブラウスがふさわしい
ペプラムというディテールは、きれいめな着こなしを求められるシーンでも高い実力を発揮します。特にブラウスタイプのペプラムアイテムは、フォーマルすぎず、それでいて品のある印象を演出できるため、きちんと感を求められるデートコーデにもぴったりの選択肢です。
ペプラムがウエストまわりのくびれを自然に強調してくれることで、装い全体がレディーライクな雰囲気にまとまりやすくなります。フェミニンでありながら、清潔感のあるクリーンなムードも同時に演出できる点が、デートシーンでペプラムブラウスが選ばれる理由のひとつです。派手すぎない上品さを保ちながら女性らしいシルエットを作れるため、初めて会う相手との食事や、きちんとした雰囲気のレストランでのデートなど、少しあらたまったシーンでも安心して取り入れられます。
夏の涼感素材ならリネンとの組み合わせが最適
ペプラムディテールを選ぶ際は、デザインだけでなく生地の素材にも目を向けたいところです。夏場に快適に過ごすための涼しい生地としては、リネン(麻)、コットン、ポリエステル、レーヨン、テンセルなどが挙げられますが、中でも最も涼しさを感じやすいとされる生地がリネンです。
リネンは吸汗性が高く乾きも早いため、気化熱の作用によって体表面にこもった熱を外へ効率よく放出してくれます。加えて熱伝導率も高く、温度の高い部分から低い部分へと熱を逃がしやすい性質を持つ、夏向きの涼感素材です。また、肌に密着しにくいという特性も持つため、汗ばむ季節でもべたつきを感じにくく、快適な着心地を保ちやすくなります。
こうしたリネンの特性は、ボリュームのあるペプラムディテールとの相性も良いものです。ハリのある生地でペプラムを仕立てる場合、リネンや麻混素材を選べば、フォルムの美しさを保ちながらも通気性や涼しさを犠牲にしにくくなります。裾に広がるペプラムだからこそ、風通しの良い素材を選ぶことで、見た目の涼やかさと着心地の快適さを両立させられます。
2026年夏はアイスブルーとディープブルーのペプラムが旬
ペプラムを選ぶ際には、2026年夏を象徴するトレンドカラーを意識することで、より今シーズンらしい装いに仕上げられます。今シーズン特に注目されているのが、静かでクリーンな印象を与えるアイスブルーです。涼やかな水色は、暑い季節の装いに清涼感をプラスしてくれる色として支持を集めています。
また、春夏らしい軽さの中にきちんと感と涼感を同時に足せる万能カラーとしてディープブルーも人気です。配色の組み立て方としては、ホワイトを合わせて爽やかにまとめたり、ライトピンクを添えてやわらかい印象にしたり、シトラスやマンダリンのようなビタミンカラーを差し色に使って遊び心をプラスしたりする方法が提案されています。
そのほかにも、柔らかなグリーンやオリーブグリーン、サンドベージュといったアーストーン系の色、さらには鮮やかなフューシャピンクなども2026年夏のトレンドカラーとして注目を集めています。実際の商品例としては、くすみのあるライトピンクで仕立てられたペプラムニットジャケットも登場しており、腰まわりをさりげなくカバーしながら、ペプラムのディテールによって立体的に映える設計になっています。ペプラムというシルエットの魅力に、こうした旬なトレンドカラーを掛け合わせることで、今年ならではの鮮度の高い着こなしを楽しめます。
小物の色でペプラムコーデの甘さを引き締める
ペプラムコーディネートを最後に仕上げる上で欠かせないのが、バッグや靴、アクセサリーによる引き締めのテクニックです。全体を淡いトーンでまとめたコーディネートの場合は、パンプスとバッグを黒で統一すると、ふんわりとした印象になりがちな装いをしっかりと引き締められます。
たとえばピンク系のペプラムトップスを主役にする場合は、パンツとバッグをネイビーでまとめ、ピアスとパンプスをブラックで揃えることで、甘くなりすぎないバランスの取れた装いに調整できます。トップスの色に甘さがある場合は、小物を寒色や黒でまとめると、全体の印象を大人っぽく引き締められるという考え方は、ペプラムコーデ全般に応用しやすいテクニックです。
ボトムスとの組み合わせでは、細身でタイトなシルエットのボトムスのほか、スカートやワンピースであればストンとしたIラインのものが合わせやすいとされています。ペプラムが生み出す横への広がりに対して、ボトムスは縦のラインを意識することで、全体のバランスが取りやすくなるからです。
さらに、アクセサリー使いによって装いの用途を広げることもできます。たとえばブラックのペプラムジレ(ベスト)であれば、袖口にあしらわれたレースや、胸元に添えたブローチによってさりげない華やかさをプラスすることで、セレモニーのようなあらたまったシーンにも対応できる装いに格上げできます。ペプラムというディテール自体が持つ上品さに、小物使いのひと工夫を加えることで、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンに対応できる懐の深さが生まれます。
今夏のペプラムトップスは着こなし術次第で上品なくびれを演出できる
ここまで紹介してきた通り、ペプラムはウエスト周りに立体感を生み出し、装いの印象を大きく変える力を持つディテールです。2026年夏のトレンドとして、さまざまなブランドがこのペプラムを取り入れたアイテムを提案しており、その表現方法も多岐にわたります。
素材選びによって印象は大きく変わります。ハリのある生地で仕立てられたペプラムはドラマチックで華やかな印象を、ニット素材で仕立てられたペプラムは軽やかで柔らかな印象をそれぞれ演出できます。着用シーンや求めるムードに合わせて、素材から選ぶという視点を持つことが大切です。
ワントーンコーディネートとの相性の良さも見逃せません。色数を一色に抑えたシンプルな装いであっても、ペプラムのような立体的なディテールを取り入れることで、単調さを回避し、素材やシルエットの陰影による豊かな表情を生み出せます。ウエストのくびれを強調する効果も積極的に活用したいところです。コルセットのように締め付けるのではなく、周囲にボリュームを加えることで対比的に細さを際立たせるという発想は、快適さと美しいシルエットを両立させたい人にとって参考になるはずです。
マニッシュなアイテムとの掛け合わせによるバランス調整も効果的です。優美なペプラムトップスに、シャープでマスキュリンなボトムスを合わせることで、甘さと辛さが交差する奥行きのあるスタイリングを実現できます。装飾性の高いアートライクなペプラムアイテムを主役にする場合は、その他のアイテムをシンプルにまとめるというメリハリの意識が重要です。一枚で存在感を放つアイテムだからこそ、周囲を引き算することで、その魅力を最大限に引き出せます。
薄着になり、コーディネートが単調に見えがちなこの夏の季節だからこそ、ペプラムというディテールを味方につけることで、上品なくびれと立体的な華やかさを兼ね備えた印象的なスタイリングを楽しめます。今シーズンのワードローブに、ペプラムを取り入れたアイテムを一枚加えてみてはどうでしょうか。








